逢いたい





いつもより雨音が寂しくて
ひとり膝を抱えた夜更け

心の隙間 見透かしたような
突然のあなたからの電話

あなたに伝えたかった
『ごめんね』を
やっと言葉にできたのに
『わかってるよ』って遮るから
それ以上 何も言えなくて
もう一度『ごめん』と呟いた

楽しそうに
思い出を話すあなたに
あの頃の二人を
重ね合わせる
いっぱい笑って
いっぱい泣いて
たくさん無茶して
たくさん恋をした

辿り着いた二人の距離は
決して近くはないけれど
だからこそ 終わらない
消えない恋もあると
あなたが教えてくれたよね
笑い飛ばした
嘘っぽい口説き文句も
今となれば
ひとつの真実

時間と共に生まれてくる
あなたへの信頼
月日と共に築いてきた
あなたへの想い

『じゃあね』と
受話器置いた途端
なぜだか 涙が溢れてきた
今すぐ
あなたに逢いたくて
わけもなく
あなたに逢いたくて
二人で聴いた雨音を
思い出していた

終われない
消せない恋の行方は
誰にもわからないけれど
今は ただ あなたに逢いたい

泣き虫のあたしを
抱きしめてくれた
やさしい あなたに
今すぐ逢いたい




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