【Poem Story】 Love Recollection

「vol.26 封筒」〜第五章 秘密の逢瀬より〜

一通の白い封筒
差出人の名前はない

だけど 宛先のあたしの名前
その文字には見覚えがあった

襲い来る胸騒ぎ
かすかな期待
心乱れ 部屋に急ぐ

封筒の中の一枚のメモには
一行だけのあなたの文字

「待ってる」

手の中の封筒に残る厚みは
あなたからの贈り物

切符くらい 自分で買えたのに

憎まれ口たたく余裕もなくて
ただ嬉しくて 泣いていた

白い封筒 胸に抱きしめ
あなたを想って泣いていた
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